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山スキーの記録1999

立山   2日目

真砂乗越から真砂谷を望む
真砂乗越から真砂谷を望む。正面は五竜岳。
遠くの山は左から白馬3山、唐松、五竜、鹿島槍

行動日  1999/5/1〜1999/5/3
コース:
1日目 扇沢−(立山黒部アルペンルート)−室堂−一ノ越−東一ノ越−タンボ平−黒部平−雷鳥荘(泊)
2日目 室堂−真砂岳−真砂乗越−真砂谷−真砂沢ロッジ−釼沢−別山乗越−雷鳥沢−雷鳥平−雷鳥荘(泊)
3日目 室堂−一ノ越−御山谷−黒部ダム−扇沢
追加1 タンボ平、御山谷の写真
追加2 室堂周辺の写真
追加3 釼沢、真砂沢の写真

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   今日も天気は快晴、絶好のスキー日和になりそうだ。 今日は今回のツアーの目玉である真砂谷の滑走である。 小屋前からスキーをはき、雷鳥平まで滑り降りた。 スキーを担ぎ、最初は真砂岳まで標高差500m程の登りである。 少し楽をしようと、ちょっと標高の高い正面の右側(南側)から 尾根に取り付いた。 しかし、先行者のトレースは登山者のものであり、途中からトレースが無くなっていた。(滑落停止の訓練のようだ。) それからはキックステップで苦労した。 何とか1時間半程かけて真砂岳頂上へ到着した。 意外なことに、稜線は3cmの新雪が積もっていた。 昨夜は晴れていたのにいつ積もったのだろう? 頂上でスキーをつけ、真砂乗越へ滑り出した。 しかし、途中で雪庇が急になっており、最後はスキーを外して真砂乗越へ到着した。 乗越では4人組みが滑り出そうとしていた。 別山方面の斜面から2人組が滑り出していた。 真砂沢上部はきれいなカール状になっており。 トレースも新雪に埋り、谷の正面には鹿島槍ヶ岳が見え、非常に美しい。 私が「こんな所滑って良いのかな?」とつぶやいたら、 今にも滑り出そうとしていた脇にいた人が「良いんです!」と言ってくれた。

   ちょっと休んだ後、滑走に入った。 最初の20〜30mは斜度45度を越える超急斜面となっている。 上から見るとほとんど絶壁だ。 しかし、雪面は滑らかで、岩も無く、下の方は斜度が30度程度と緩くなっているので、ターンをすることにする。 心の中で気合を入れて滑りだす。 最初の2ターンはジャンプターンがうまく決まった。 しかし、3ターン目に体を斜面側に入れすぎてしまい、 スキーが滑り、残りの15m程を滑落してしまった。 私にエキストリームスキーはまだ早すぎるようだ。 その後、途中まで気持ちが良い新雪を楽しんだ。 滑ってきた所を振り返ると、カール状の谷の上部の地形が良く分かった。 途中からザラメ雪になってきた。 それにしても広大な谷だ。 谷の両側の壁が急で氷河のU字谷を滑っている感じだ。 天気は快晴で、青空の中を飛行機が飛行機雲をのばして上空を通過する。 たばこの宣伝にでも出てきそうな風景だった。 谷はどんどん狭くなり、谷の斜度は一定ではなく段々になってきた。 高さ10〜30m程の段が連続して続く。 夏は滝になっているのだろうか? 雪が重くなってきた頃に釼沢へ合流し、滑走終了となった。 さすがに標高差1000mも滑ると暑く、なんとウグイスが鳴いていた。 たった30分間の滑走であったが、非常に充実した一本だった。

   スキーを脱ぎ、一休みしていると、どんどん後続が降りてきて、30分後には5パーティ合計20人程が集まった。 皆、滑走に満足しつつも、これからの登りをユウツに思っているようだった。 そうなのだ、これから別山乗越まで釼沢を標高差1000m登り返さなければならない。 真砂岳の500mと合わせると、本日の登りは1500mとなる。 最近は1500mも登ったことが無いので、私もちょっと心配である。 40分程休んで、シールを付け出発した。 日差しが強く、暑いので長袖シャツ一枚になる。 右側に長次郎谷と釼岳が見えてきた。 下部はずいぶんとデブリが出ていた。 長次郎谷もスキーで滑れるようだが、非常に急に見える。 このあたりは非常に静かで、音が無い世界だった。 夏は沢音がするはずだが、今は雪の下だ。木々は葉が無いのでそよ風も聞こえない。冬が明けていないので、鳥もいない。静寂を破るのは時たま上空を通るジェット機だけだった。 続いて平蔵谷が見えてきた。上部で雪渓を登るクライマーが見える。 どんどん登り、釼沢山荘まで着いた。 ここまで来ると、人が多くなり、賑やかになってきた。 釼沢にテントを張る人、別山乗越から滑ってきたスキーヤー、釼を下山したクライマー等、夏山では無いかと思うほどの人手だった。 それらの人と一緒に私も別山乗越になんとか到着した。 歩きはじめて3時間であった。

   十分休みを取った後、本日最後の雷鳥沢滑走に入った。 小屋から下はちょっと雪が切れており、雪がある所まで100m程歩いた。 昨年は雷鳥沢の中心の沢を滑ったが、今年は上から見て左側の尾根(別山から延びる尾根)を滑ることにする。 ハイマツの間を抜け、尾根に取り付いた。 スキーを付け、急斜面の雷鳥沢に滑り出した。 こちらの尾根は滑る人が少ないようで、多少シュプールが少ない。 気持ちが良いザラメの斜面を大きなターンで楽に滑った。 足に疲れがたまっており、長いこと連続では滑れない。 数回止まって休み、何とか下まで滑り降りた。 テント場を抜け、雷鳥荘への登りにかかった。 この頃は疲れがピークに達しており雷鳥平から雷鳥荘まで30分もかかった。 なんとか小屋にたどり着き、風呂の後、ビールで乾杯した。

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真砂谷の滑り出し
真砂谷の滑り出し。急だった。

真砂谷途中から乗越を振り返る
真砂谷途中から乗越を振り返る。広大な雪の斜面

釼沢の登り返し
釼沢の登り返し。釼沢上部にて。前方に2人歩いている。

別山乗越で釼をバックに
別山乗越で釼をバックに

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