朝日連峰登山の記録

行動日  '98/7月中旬 (1泊2日)
朝日鉱泉−鳥原山−小朝日岳−大朝日岳−西朝日岳−竜門岳−竜門小屋(泊)
竜門小屋−竜門岳−西朝日岳−大朝日−小朝日岳−鳥原山−朝日鉱泉

雲間の大朝日
金玉水付近から大朝日岳を望む(右の花は日光キスゲ)

1日目   朝日鉱泉−鳥原山−小朝日岳−大朝日岳−西朝日岳−竜門岳−竜門小屋

  連休なので1泊で山に出かけることにする。友人と巻機山へ行く予定だったが、予定が会わずに一人で朝日連峰大朝日岳を往復してきた。1997年に飯豊に行ったときに「朝日は良いよ」と聞かされていたので、私の登ってみたい山のトップにあった山だ。

  朝日鉱泉に車を停め、朝の7時に歩きはじめた。天候は晴れ。今日は暑くなりそうだ。朝日鉱泉は駐車場が狭く、5〜6台しか停めれないため、みな林道わきに路上駐車している。(古寺鉱泉と日暮沢は20〜30台とめれる駐車場があるそうです。)朝日鉱泉ナチュラリストの家の前を通過し、細い吊り橋を渡り川の北側に渡る。昭文社の地図(1995版)では沢の南岸を通ることになっているが、道が付けかえられたようだ。その後、ちょっと高度を稼いだ後、トラバース道になる。鳥原山への分岐道に入り、山腹のジグザグ道をどんどん登る。古い道のせいか、歩きやすい。林間のため、展望はゼロである。

  30分ほど登ると斜度が緩やかになり尾根沿を歩くようになる。細い尾根なので、風通しが良く、涼しい。展望も良く、大朝日岳のピラミッドがカッコ良く見える。朝日鉱泉側から見た大朝日岳は端正な三角形をしており、カッコが良い。(西朝日岳方面からも同様に尖がってみえる。)尾根上の斜度が緩いブナの森をどんどん歩いて行くと沢に出た。多くの人が休んでいる。沢から先は土壌がちがうのか、所々どろどろの道を行く。適度な斜度の道を歩いていくと、突然木道が出現し、鳥原小屋のそばに出た。白滝からの道と古寺鉱泉からの道と合流し、鳥原山についた。鳥原山は朝日連峰最初のピークだ。展望は良く、手前に小朝日、奥に大朝日がそびえている。大朝日岳は立派な雪渓をもち、標高が高々1800m台の山とは思えない。

  鳥原山から朝日連峰の縦走がはじまった。ちょっと下り、小朝日岳への登りをがんばる。小朝日岳の頂上は登山者で混雑していた。どうも古寺鉱泉からの登山者の方が多いようだ。コースタイムを確認しても朝日鉱泉からは4時間10分、古寺鉱泉からは3時間40分と30分程度短く表示されていた。古寺から大朝日岳日帰りの人も多いようだ。(というか古寺からしか日帰りできないからかな?)

  天気は晴れで、日差しが強烈だ。周りの人と話すと、今晩は大朝日小屋に泊まる人が多い。そこで一つ先の竜門小屋に泊まることに決める。早めの昼飯を済ませ、さっさと出発する。小朝日岳の下りは急で、浮き石が多く歩きにくかった。最低鞍部から大朝日岳への登りが始まる。少し高度を稼ぐと、植生が変わってきて、途中からは背丈より低い草木だけになってきた。南アルプスの2500mと朝日連峰の1500mは植生が同じなのではないだろうか?

  途中の湧き水(銀玉水)で水をくもうと思ったが、下山中の団体さんに遅れをとってしまい、30人も並んでいるので通り過ぎた。日光キスゲが目立つ草原を通り過ぎ、斜度が緩くなると大朝日小屋が目前に見えた。大朝日小屋は稜線に建っており、すごく目立つ位置にある。小屋前に荷物を置き、大朝日岳頂上を往復した。12時30分に標高1870mの頂上に立った。東西に長い頂上で、 周囲は低いハイマツで絨毯のようだ。頂上からの展望は良く、以東岳につながる稜線がばっちり見えました。北方では月山、鳥海、蔵王が見えた。 南方は天気が悪く、遠くまでは見通せなかった。また、とんぼが多く、1m3に2〜3匹いる密度だった。

  頂上をそこそこにして大朝日小屋に戻り、竜門小屋へ向け歩き出した。途中で金玉水に寄り、水をくんだ。すぐ側に雪渓があり、水はすごく冷たくおいしかった。寒河江川最上流の標識があった。水を補給し、先を急ぐ、中岳の当りから雲がかかってきて、日差しが弱くなり歩きやすくなる。中岳から西朝日岳が遠方に見える。一度下り、また100m程登らなければならない。ずいぶんと遠くのようだ。中岳からの稜線は広く、まるで絨毯のような低いハイマツとコケが続いている。これほど低いハイマツはお目にかかったことがない。高さはたった5cmから10cmである。登山道沿いにはハクサンイチゲやミヤマリンドウ等が咲きほこっている。途中からキリがかかり白くぼんやりした夢の中ような稜線が続いた。だらだらした登りを登り終えると西朝日岳山頂だった。ちょっと休んで竜門に向かう。ここの稜線のハイマツも絨毯のようだ。途中から潅木が出てきて、最後の登りを終えると竜門山だった。竜門小屋は頂上からちょっと下ったところにあった。小屋には15時50分着だった。

  小屋の前に水が引いてあり便利そうだ。小屋の管理人さんに宿泊をお願いすると、「今日は満杯で土間になりますが良いですか?」と言われてしまった。まあ、寝れるだけ良いか。小屋の管理人さんに聞くと、最近の週末はいつもこんな感じだそうだ。平日も入れて平均50人もの人が泊まるそうだ。ここで提案!「朝日、飯豊の山小屋にテントを備え付けてほしい!!」どうせ、食事、寝具は持参するのだから、あとはテントがあればどうとでもなる。皆さん山形県に請願しませんか?請願に同意する方は私にメール下さい。まとめて山形県に送りましょう。なお、朝日の山小屋は鳥原小屋の除いてすべて県の建物で、鳥原小屋を含めたすべての山小屋が県の管理だそうです。
   「朝日連峰の小屋にテントを備え付けてほしい。」にメールする。

  結局、当日は私を含め4人が土間に寝ることになった。どうも日暮沢からの登山者が多いようだ。確かに日暮れ沢からなら竜門−西朝日−大朝日−小朝日をまわって下山することができ、効率的だ。今度はこちらから来るかな?小屋には広島、福岡等遠くから来ている人もいた。さすがに日本中から人が集まってきているようだ。しかし、10代や20代の若者は少ない。宿泊者の平均年齢は50歳程度ではないだろうか?
  雑炊で夕飯を済ませ、持ってきたウイスキーをちびちびと飲んだ。そうそう、なんと小屋ではビールが売っていた。350ccが800円だった。非常に引かれたが止めてしまった。(飯豊のカイラギ小屋では500円で売っていました。)6時には寝袋に入り、隣の人が分けてくれたウイスキーを飲みながら、談笑した。
  土間は狭いので足が伸ばせず、熟睡できない。皆が寝静まった夜の11時頃に外に出て星を見た。標高が低いためか、水分が多いせいか、それほど黒い夜空ではなかった。天ノ川はばっちり見えましたがね。せっかくなので、久しぶりに星の写真を撮った。
 

2日目   竜門小屋−竜門岳−西朝日岳−大朝日−小朝日岳−鳥原山−朝日鉱泉
  朝は皆が出発の準備をする音で5時に目覚めた。天気は快晴。雲一つない。下界は薄い雲海だ。雲海から登る朝日を拝むことができた。写真をたくさん撮り、味噌汁をのみ出発した。西朝日岳からは四方すべての山が見えた。北は鳥海、月山、蔵王、南は飯豊、吾妻、磐梯、安達良など近県の山はすべて見えた。飯豊の石転び沢も正面にみえた。まだ、十分雪が残っていた。あまりに天気が良いため、暑くてすぐにばててしまった。金玉水の所で休止し、雑炊を食べる。帰りはどの道を取るか悩むが、行きと同じ道をとることにする。

  日差しが強く、小朝日までの登りがきつかった。小朝日から大部分のひとは古寺に降りるようだ。小朝日から先は樹林帯の展望がない中をどんどん歩く。鳥原山で最後の展望があった後、再度森の中に入り、どんどん高度を落とす。沢に出た所で、岩の上で寝転び15分程休んだ。ぶなの森を抜け、最後の急坂を下るとやっと朝日鉱泉だった。最後はバテバテでなんとか車まで戻った。車到着14時半だった。なんと、1日目と2日目は行動時間が同じであった・・・・・。
  その後、りんごの湯という温泉に入り、寒河江インターから山形道に乗って帰ってきた。りんごの湯は300円で安く、眺めが良く、オススメです。朝日連峰は標高には似合わないほど高山的な雰囲気を持った山だった。今回は以東岳までは行けなかったが、近いうち必ず行こうと思う。


月山と鳥海山
竜門小屋からの朝焼け(左遠方が鳥海山、右が月山)

小朝日からのパノラマ
小朝日からの朝日連峰のパノラマ(拡大はこちら157kbyte)
左からは飯豊連峰、大朝日、中岳、西朝日、竜門、寒河、以東

Asahi-net ディスクスペース 50MByte 記念!写真増加中!
追加の写真はこちらへ(花の写真もあるよ)


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